もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

私が図書館に出勤するといつもの数倍の人員がイベントの準備をしていた。
図書館の職員のほかにも今日は地元の有志の人たちが集まりちょっとしたお祭り状態になっている。

私はあらかじめ用意してもらっていた仕事のリストを見ながら仕事をしていった。

今日は体調がいい。
嘘のように自分の体が言うことを聞いてくれる。

心と体繋がっていることを実感しながら、動き回っていた。

気付くと午前11時。そろそろ恭がくるかもしれないと思いながら私はまだ半分も終わっていないリストをポケットから出して確認すると、再び走り出した。

その時、黒塗りの一台の車が図書館の前にとまり、作業していた職員がみな作業の手を止めて入口へ向かった。
今日のゲストが到着したのだとすぐにわかる。

それでも私は出迎えにはいかず、自分の仕事を進めた。