もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

私はスーパーに行った時のことを思いだした。

嶺に抱きしめられながらも頭の中に聞こえ続ける声が誰のものなのかがはっきりとわかっていた。


この声は・・・私の母の声だ・・・




2年前の記憶はまだ戻らない。
でも、母との時間が決して幸せなものではなかったということが明確だった。

これは夢じゃない。
きっと現実に起きた、現実に言われた言葉だ。

母は一人で亡くなった。
一体、嶺のもとから離れて何があったの・・・?

どうして嶺から離れたの・・・?

どうしてひどい状態で、母の見つかった場所から離れた海で発見されたの・・・?