もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

「ごめん・・・」
「いいから。名前呼んでくれないか・・・?」
嶺は私をぎゅっと抱きしめながら耳元でささやいた。

「嶺・・・嶺・・・」

その背中に手をまわす。


いつの間にか薬の力を借りて眠っていた私は、夢を見ながらうなされていたらしい。
眠りながらうなされて泣いている私に気づいた嶺が私を抱きしめて起こしてくれたところだった。


その時、寝室の扉がそっと閉められたことに私は気づかなかった。