ぎこちない空気に、私は悪いことをしている気分になった・・・。

どうしたらいいのよ・・・

「行こうか」
神永さんが先を歩き、私は恭に支えられながら25階にあるという神永さんの部屋に向かった。

大きな玄関を開けて、神永さんは私と恭に家の中を案内してくれた。

「寝室には鈴の物がたくさんあるから、ここを使ってもらってたんだ。長谷部さんはここの客間を使ってください。俺は仕事用の部屋使うんで。」
かなり広い部屋・・・。
「ここはリビングです。」
そう言って神永さんが開けた扉の向こうはかなり広いリビングで奥にキッチンがある。
部屋の真ん中にはグランドピアノが置かれていた。

「・・・ちょっと・・・」
私が大きな疲労感にしゃがみこみそうになると恭が私の体を抱き上げる。