もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

「難しいかもしれないけどさ。まだ、一緒にいる記憶が鈴には少ししかないし。俺、嫌われそうで怖いけどさ。」
私は毛布の中で首を横にぶんぶんと振った。
嫌いになんてなるわけがない。

「鈴が眠れてないって気づいてた。でもいつどうやって支えたらいいか悩んでた。鈴が言ってくれるのを待ってたのかもしれない。俺。」
罪悪感に再び襲われる。

「鈴」
「・・・」
「俺、鈴のこと好きだよ。大好きだ。」
「・・・」
「記憶を失っている鈴も、また好きになった。いや。ずっと好きなままだ。嫌いになんてなれない。」
ずっと不安だった気持ちが蘇る。
もしかしたら記憶を失う前の私を好きだった嶺は、記憶の無い私を嫌いになるんじゃないかと・・・。せっかく想ってくれていたのに、嫌われて別れを迎えるなんて過去の自分にも、一番はずっと待ってくれていた嶺にも申し訳なさすぎると・・・。