もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

「昔一緒に観た映画。一緒に観てくれるか?」
「もちろん。観たい」
嶺の提案に私はすぐに返事をする。

嶺はてきぱきとほかにも準備してくれる。

あっという間にプロジェクターだけじゃなく、ソファに毛布やクッション、それに温かい飲み物まで嶺が準備してくれた。

「おいで」
嶺は私をソファに手招きする。
嶺の横に座ると、私の頭をそっとクッションにもたれさせてくれた。

「眠くなったら寝ていいからな」
「・・・うん」

私たちはひとつのソファでクッションにもたれかかりながら映画を観た。

恋愛ものの映画。
観た記憶はなくても新鮮な気持ちで楽しめた。