週末、上京するという浩太に  

『アパートには 来ないで。外で話そう。』

と私は ラインをした。
 
『わかった』

という浩太と 東京駅で 待ち合わせをした。


私は その夜 麻衣の部屋に 泊めてもらうことにした。
 

「夜 浩太に 来られたら 嫌だから。」

私が言うと、
 

「オッケー。でも 香山さんの部屋に 泊まったほうが いいんじゃない。」

麻衣は 意味深な笑顔を 私に向ける。
 
「さすがに その日は 嫌だよ。」

と私も苦笑する。