私の思いを 知っているように 香山さんから ラインが届く。
 
『ユズちゃん。何してるの?』

香山さんの 優しい言葉に、私は 一人微笑む。
 
『洗濯と掃除終わって。ホッと一息。』

私もすぐに返信する。
 
『天気いいね。昼食がてら 散歩しよう』

昨日と同じ 突然の誘い。

私は 嬉しくなって 笑顔が止まらない。
 

『いいね。私、お弁当作ろうか?』

私は 金曜日からずっと 香山さんに ご馳走になっていた。

私も 香山さんのために 何かしたい。
 

『駅前で ハンガーガー買って 公園で食べよう』

香山さんは 遠慮しているのか。
 
『おにぎりなら すぐできるよ。』

ともう一度 返すと
 
『ダメ。待てない。すぐ 会いたいよ』

と香山さんは 私を喜ばす。