運ばれてきたハンバーグは、ふわふわで ジューシーで。

本当に 美味しかった。
 

「美味しい。」

一口食べて、私が言うと、
 
「よかった。」

と香山さんは 私に 優しい笑顔を向ける。
 


そんな顔で見ないで。

もっと ドキドキしてしまう。


美味しいハンバーグなのに 味が わからなくなってしまう。



もう27才なのに。


まるで 高校生の女の子みたい。


私は頬を染めて俯く。