「香山さん、口が うまいなあ。そうやって 何人もの女性 泣かせてきたんでしょう。」

私は 少し責めるように 香山さんを睨む。
 

「まさか。俺、モテないよ。性格悪いし。」


と怖い顔をして 私を見る。
 

「そうなの?優しい顔をして 女性を 殴るとか。」

私が 笑いながら言うと

「そう。二人っきりになると、暴力を 振るうんだ。」

と言って ニコッと笑う。