私は 小さなバックを 膝に乗せ『カヤマさん』に 軽く会釈をした。


『カヤマさん』も 少し微笑む。


よく見ると 『カヤマさん』は、とてもイケメン。

私は ドキドキしていた。
 

その時 診察室から

「うゎーん、うゎーん。」と 激しい泣き声が 聞こえてきた。
 

「大丈夫、大丈夫。」

と言う先生の声。

「ケンちゃん。頑張って。」

と言う 母親らしき声。


泣き声は、一層激しくなる。


このせいで 今日は 待合室が 混んでいるのかと 私は納得する。