「あ? 誰だよ、お前」
「……あんた達がここでそういうことやってると掃除出来なくて困るんだよ、退いてくれる?」
「あー……じゃ、あっち行くか。おいっ、立てよオラッ」
集団は夏川を別の場所に連れて行こうとする。
「あー、違う違う。言ってる意味、分かんない? やめろって言ってんの」
「は? ……おいおい、冗談やめろって。それとも何? お前も犯されたいんか?」
「んなわけねえだろ。さっさと退けよ」
「へぇ、強気なの嫌いじゃねえよ」
集団の中の1人が気味悪い笑顔と共に近付いてくる。
「動画、撮ってるんだけど。どうする? これを警察に突き出せばお前ら全員捕まるけど? 捕まりたい?」
私は手に持っているスマホを見せる。
「は?」
そこでようやく男達は焦りを見せた。
「知ってる? 男を強姦すんのも立派な犯罪だからね? あ、勿論未遂も」
「……おい、やべぇぞ」
こそこそと耳打ちを始めるその集団。
「それに集団強姦はより重い罪になるからね。……あ、ちなみに手塚。あんたも動画映ってるよ」
「なっ……」
さっきまで余裕の表情を見せていた手塚も流石に焦り始めたようだ。

