「はい完成!」


漫画は、絵はともかくストーリーはそこそこ納得できるものに仕上がった。


「……ま、信じてないけど」


たまには夢の中の世界を具現化してみてもいいかなぁと思っただけだ。


まさかこんな薄汚いペラペラの本に、世界を変える力があるとは思っていない。


だから私はいつも通り学校へ向かった。