少女漫画の主人公になりたい

せめて苦しまないように、一発で殺してあげた。


居眠り運転のトラックが突っ込んできて、しょぼい軽自動車に乗っていた両親は一撃でぺっしゃんこだった。


私は可哀想な被害者だから、両親の事故現場に居合わせた。


父のものか母のものかもわからない内臓を顔いっぱいに浴びて、私は泣いた。


コロコロと、母の右手が転がってきて、私はそれを抱えて彼を呼ぶだけだった。


「ジュンくん、助けて」