それから、1-1の打ち上げは二時間くらいたってお開きになった。


私は美麗とみりとと駿斗に、作戦のお礼をして一緒に帰ろうと思った時


「華は俺と一緒に帰るんだろ?」

先生が私の事を引っ張る


「う、うん!」

また顏真っ赤になってるんだろうな・・・


「頑張りなさいよ、」


そうやって美麗も言ってくれてる


「う、うん!じゃあまた明日!」


「またあしたー」


皆も帰って、今は2人。


「帰ろっか。」


「はい…!」


そう言って引っ張っていた手をそのまま繋ぐ。


これも全部『振り』なのかな…。


私が先生の部屋に入ったときと同じ車に乗る。今度は助手席。

車が発車して間もなく、


「今日、話したいことあるんだ。」


話したいこと……??

焼肉屋さんの時のことがあるから、不安しか無い。

「わかりました…なんですか…??」


「俺の部屋で聞いて。」


先生の部屋?!

でももう遅い時間じゃ……


「でももう遅いから、お母さんに怒られちゃうかもしれないです…」


「お母さんには、俺が自分で許可貰いに行く。」


お母さん許してくれるかな…??

お父さんが亡くなってから、何かと私のことが心配らしくて、今日の打ち上げもギリギリOK貰えたのに。


「心配すんな。」


先生がそう言うと、不安が一気に吹き飛ぶ気がした。