「なな兄って七音兄さんのこと・・・?」
あぁ・・・嫌な予感が
「お前まさか身内・・?」
「あぁ。従兄弟だけど。」
やっぱりーー!!!
もう心が折れそう・・・
だってちょっと似てるんだよね・・・
まつげ長いところとか、目がきれいなところとか。
話してるときもずーっと七音の顔が思い浮かんじゃう。
「何?まさか七音兄さんと付き合ってるのか?」
ちょっと冗談っぽい顔で私に聞いてくる。
「・・・・・・。」
私は何も言えず黙り込んだ。
その沈黙は、もはや認めてるようなもので・・・
「まさかお前が七音兄さんの忘れられなかった人かよ・・・!!」
七音そんなこと言ってたの?!
あんまり感情的にならなさそうな奏多くんがすっごくびっくりしてる。
「「「俺らもう帰るぞ~??」」」
私はこそっという三人にOK!と身振りして、奏多くんと話す。
「忘れられなかった人って、七音が言ってたの??」
「あぁうん。俺にずっと相談してきてたよ。どうしたら振り向いてくれるかとか。」
ふ、ふーん・・・
嬉しい。
