学校について、先生とすれ違ってもまた避けちゃう。


学校で1番会えるのに、やっぱり話せないなー…


「はぁーー」

「何なに??彼氏が浮気でもしたの??」


そうやって聞いてくるのは、私たちの体育の先生である、美貴せんせー!


顔ちっちゃくて美人でスタイル良くて、羨ましい…!!



「実は…」


そうやって昨日のことを、朝の駿斗と同じように話した。

もちろん名前は伏せたけど…


「そっかー…って!小野ちゃんって彼氏いたんだね!!!!私情報網には自信あったからびっくり…」


「あっ!そ、そうなんですよ~!この学校じゃないからかな…??」


そうやって嘘をつくと、


「えー!!どこ高なのーー!!」


パワフルな先生はそうやって聞いてくる。


やばい。どーしようか……


「え、えっとー…」


私全力で何故か男子校を、思い浮かべる。


あ、あそこがあった!!


「あの、私立の綉百学園ですっ!」


綉白学園(しゅうびゃく)は、全国でも有名な男子校。

ちょっとやり過ぎたかも…?


「マジで!!!私の弟そこだよー!!」


ま、マジか………!!!!


「偶然ですね~!!」


苦しい。苦しすぎる。