「・・・・・・」


「・・・・・・」


 まだびっくりしている。


 お客さんは私たちの他にあと二組。

 
 ゴールデンウィークとは言え、ひっそりとした店内に落ち着く。


「風邪・・・・・・治ったんだね!」


 ドキドキしながら声を出した。


 今日の私服の大和くんも、おしゃれで、近所だからと適当な服装で来てしまったのが恥ずかしくなった。


 今日は休日だし、メイクもほとんどしていない。


 は、恥ずかしいな・・・・・・。


「おう・・・・・・色々ありがとう」


 い、色々・・・・・・。


 あの日のことを思い出して顔がカーッと赤くなる。