「大丈夫だよ。美舟についていて貰えばいいし、席は左奥から順番に通すだけ。うちは13席しかないから、もし大人数のお客さんが来たら広い席に通してね」


「は、はいっ! 頑張ります」


「おう、頑張れ! それに慣れたら、注文の取り方も教えるよ」


「はい!!」


「そうだ、席番号は机の端っこに数字が書いてあるからね!」


「わかりました・・・!」


「大丈夫、苗ちゃん。笑顔笑顔!」


 雅暉さんも陽十香みたいなことを言ってくれるんだな・・・。


「はいっ!!」


 私はとびきりの笑顔で、初出勤に望んだ。