「下の名前で呼んでよ」 桐谷くんは、なぜだか恥ずかしそうに手で口を隠しながらそう言った。 「や、大和くん・・・・・・?」 「お、おう・・・・・・」 男の子を下の名前で呼ぶことに慣れていなくて、どうも緊張してしまう。 そうだ・・・。 これからバイトではそうやっていかないといけないんだ。 そのときのためにも練習だと思って頑張ろう・・・。 「俺も、苗で良い?」 「えっ・・・うんっ・・・・・・」 ひい・・・・・・いきなり呼び捨てなんて、また心臓がバクバクいってる。