「き、桐谷くん、ごめん。私、今桐谷くんのアパートの前にいるの・・・ひっ、陽十香に前聞いてたから・・・!」


『え・・・・・・』


 あ・・・・・・どうしよう。


 桐谷くん絶対引いてる。


 そりゃそうだよね。


 授業を抜け出して急に家に押しかけてくる女なんて絶対怖がられたよね・・・。


 本当、何してるんだろう、私・・・。


 昔の自分と桐谷くんを重ねてしまった。


「ご、ごめん・・・! もしかしたら熱とか出してしんどいんじゃないかと思って・・・・・・それで・・・・・・」