「ど、どうしたの・・・?」 私は携帯を閉じた。 お母さんは、今日は出張で家を空けていた。 家にいたとしたらあんなに声を出して泣けなかった。 「・・・・・・・・・また泣いてんじゃん」 「え・・・・・・?」 大和くんはそう言って私を胸に抱き寄せた。 「えっ!??!」 「仁村さんから『緊急事態』ってLINE来たから、来た。頑張ったな、苗」 「・・・・・・」