「はーーー! 食った食った。おいしかったね、苗ちゃん!」 「はい、あの・・・ご馳走様です」 「はいよ! ・・・・・・また行こうね」 いつもはすぐに次の誘いをしてくれるのに、少し間が空いた。 雅暉さん、さっきのを気にしてる・・・・・・。 私と雅暉さんはまた少しだけ気まずいまま、店の外を出た。 時計は22時半を指そうとしていた。 「駅まで送るね?」 「ありがとうございます・・・・・・!」 今日だって優しい。 いつもいつも、優しい。 誰に対しても同じように優しいのが少しつらい。