雅暉さんと一緒にいる時は少しでも可愛いと思われたい。


「じゃあなー空。課題頑張るんだよー!」


「あい、お疲れ様っす」


「お疲れ様です」


 私と雅暉さんは、空さんを見送って繁華街へ歩いて行った。


「苗ちゃん、今日は空がいないしおじさんがご馳走してやろ~!」


「えっ、自分で払いますよ~!」


 最近三人で行くお店は券売機のところが多かったので、自分たちでお会計をしていた。


「同じ大学生ならその反応で良いけど、俺、苗ちゃんより10歳以上年上だよ? ここは大人に甘えてなさい」


「っ・・・・・・!!」


 雅暉さんは笑顔で私の頭をなでてくれた。


 そしてなぜかこう聞いてしまった。