「苦しいね、苗」 「うん・・・・・・」 ふと奥に行ってしまった雅暉さんの方に目をやると、美舟さんが隣でお水を飲ませていた。 慣れたその行動がまた余計なことを考えさせる。 今までも雅暉さんが酔っ払うたびに同じことをしていたんでしょう。 雅暉さんと美舟さんの間には、忘れられない日常がたくさんあるんでしょう。 別れたくて別れた訳じゃない。 苦渋の決断だ。 美舟さんだって、まだ雅暉さんを思う気持ちはあるんでしょう。 この間、雅暉さんを思って見せてくれたあの表情は、今も残っているんでしょう。