「「す、スイーツの食べ歩き!?」」


 予想外の提案と、嬉しさに声が大きくなってしまった。


 私と大和くんは思わず顔を見合わせた。


「そうだよ! 二人ともスイーツ好きでしょ? そんな二人に私たちが企画しちゃったよ!」


「な! 人気な店結構ピックアップして楽しかったよね~!」


 と言って陽十香はカバンの中からメモを取り出した。


 本当にちゃんとリサーチしてくれていたらしい。


 陽十香ともたまにカフェには行くけど、特別スイーツが好きな訳でもなかった気がする。


「それさ、お前らが二人で行けば良かったんじゃない?」


 確かに・・・。


 わざわざどこに行くかリサーチして準備していたのに、関係のない私たちが入らなくても、二人でデートした方が良いんじゃないか。