高校を卒業して美容院に行って初めて自分に自信を持てたあの日を思い出した。


 そうだ、私は恋愛がしたかったんだ。


 恋愛している女子はいつもキラキラして可愛く見えた。


 私もそうなりたかっただけなんだ・・・。


「いつでも俺を頼ったら良いから、一緒に頑張ろう」


「大和くん・・・・・・。ありがとう」


 優しい。


 大和くんはいつも私に優しい。


 陽十香がダメだよ、と言っていた雅暉さんを好きになってしまった私を肯定してくれた。