『放課後・図書室』

姫華「あれ、空いてる」

伊織「あ、姫華ちゃん。」

姫華「あ、なんだ、先輩か……」

伊織「なんだって酷いなぁ…」

姫華「空いてると思わなかったから」

伊織「あ、そうそう、日曜日空いてる?」

姫華「…?…日曜日、ですか?」

伊織「そう、日曜日」

姫華「空いてますけど」

伊織「じゃあ、9時までに支度しておいて、」

姫華「へ?」

伊織「デート、あ、聖奏にはちゃんと許可もらってるから。」

姫華「デート?!」

伊織「付き合ってるんだから、当たり前でしょ?」

姫華「で、でもバレるんじゃ…」

伊織「大丈夫、バレないところだから。」



『土曜日の夜』


姫華「どうしよう、何着てこう…」

聖奏「ひめ、ごは……ふふっ、服選び?」

姫華「あ、お兄ちゃん…伊織先輩って、ふだんどんな服着るの?」

聖奏「パーカーとか?」

姫華「何着てけばいいと思う?」

聖奏「うーん、ワンピースとかにカーディガン羽織ればいいんじゃない?これにこれとか」

姫華「シンプルすぎない?」

聖奏「シンプルな方があいつは喜ぶと思うけど?」

姫華「そ、そうかな…?じゃあ、これにする…」

聖奏「そう?じゃあ、ご飯いこ、」

姫華「うん…!」

聖奏「楽しんできなよ?」

姫華「うん!」