『夏休み』

姫華「…?…黒澤先輩…?」

伊織「あ、結月ちゃん、」

姫華「何してるんですか?」

伊織「ん?体育祭の打ち合わせ」

姫華「へぇ…確か、同じ組でしたよね?」

伊織「応援団長なんて大役だよね〜‪w」

―――――――――――――――――――――――――――

姫華「…いた。」

伊織「おわっ…!?」

姫華「何驚いてんですか…」

伊織「いや、集中してたから」

姫華「あれ、意外…私の席でやましいこと考えてたんじゃないんですか?」

伊織「いや、誰がそんなこと…え?あ、ここ結月ちゃんの席だったんだ」

姫華「知ってて座ってたんじゃないんですか?」

伊織「聖奏がそこに座れって」

姫華「お兄ちゃんが?…はぁ、」

伊織「なんかマズかった?」

姫華「いえ、別に。」

伊織「それで?結月ちゃん、何しに来たの?今日部活ないはずでしょ?」

姫華「…ストーカー……」

伊織「ボード見たんだけど?‪w」

姫華「これ、」

伊織「何このタッパー」

姫華「マカロン…甘くないやつ」

伊織「何?くれんの?」

姫華「いつも一人で頑張ってるから。」

伊織「…ありがとう」

姫華「…どーせあたしの席って知っててやましいこと考えてるだけだろうけど」

伊織「いや、だから誤解…」




『体育祭後』

伊織「同点でよかったね、奇跡っつーか、」

姫華「そうですね、」

聖奏「ひめー!」

姫華「あ、お兄ちゃん…じゃ、私行きますね」

伊織「おう。……」

優希「何見つめてんですか変態」

伊織「っっ!?おま、いつから…っ?!」

優希「さっき来たとこ、で?何ひめかちゃん見つめてんの?」

伊織「いや、聖奏の妹なのに顔似てないなって」

優希「姫華ちゃんのお手製マカロン貰って浮かれてんじゃないの?」

伊織「なんで知ってんだよっ」

優希「最後らへんの部活で練習と被ってた時、校舎からでてきた姫華ちゃんが持ってたから聞いたの。お兄ちゃん介してるから大丈夫って言ってたから心配はしてないけど。」

伊織「あっそ、で、何か用?」(お兄ちゃん介してるからって、あの子が優希に隠し事ねぇ、)

優希「ふふーん、朗報だよ、あたしが言ったって言ったら殺すかんね?…姫華ちゃん、くーさまの事好きらしいよ?‪w」

伊織「なんだそんなこと、」

優希「そんなことって、嬉しくないの?姫華ちゃん、完璧美少女で学校の男子はもちろん、他校の男子からも告られてるんだよ?…全部断ってるし」

伊織「…お前クラス写真いーのか?」

優希「もう、貴重な時間君に使ってあげてるだけ感謝しなよね、図書室にでも終わったあといるんじゃない?ひめかちゃんなら。」

伊織「はぁ、たく、反抗すると思いきや、バラすだの、なんなんだか、」(正直、嬉しすぎるんだけど‪w)