『入学式』

聖奏「やっとひめも高校生だな!‪w」


姫華「そうだね、お兄ちゃんももう大学だね」


聖奏「お?まだ1年は思いっきり遊ぶぞ!」


姫華「そんなこと言ってて落ちないでよ?」


聖奏「大丈夫だって!スポーツ推薦なんだから!」


姫華「油断して勉強してなかったら推薦降りちゃうかもよ?」


聖奏「ったく、大丈夫だって!ひめこそ、たくさん友達作って青春しろよ?」


姫華「ハイハイ、」



結月姫華、15歳、今日、お兄ちゃんと同じ高校に入学します。

高校は一学年240人みたい、クラスが6クラスあって、6組だけ特進クラス、2年生からコース選択があるみたい。




『3組』

姫華「結月姫華です、得意科目は音楽、英語、苦手科目は今のところありません。よろしくお願いします」

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優希「ひめちゃーん!次の移動一緒に行こ?」

姫華「うん、行こ。」

優希「ユリアちゃんも行こ?」

ユリア「いいの?」

優希「もちのろん!一緒に行こ!」

ユリア「ありがとう、桜田さん、結月さん、」

姫華「ひめとゆきでいいよ!」

ユリア「はい!」




ゆきちゃんとは同じ高校で、同じクラスになった。
ユリアちゃんは隣の席の子、知り合いがみんな他の高校に行っちゃったらしくて、友達探しをしてたみたい



『音楽室』

優希「ひめちゃん!ひめちゃん!グランドピアノだよ!ふたつもある!さっきのおっきいとこにもひとつあったよね!」

姫華「そうだね、お兄ちゃんから聞いてたけど、意外と新しいみたい、あ、あと先生の部屋にもひとつあるみたいだよ?」

ユリア「お兄さん、がいるのですか?」

優希「イケメンになったよね〜!中学時代もかっこよかったけど!」

聖奏「あれ?ひめ?」

姫華「お兄ちゃん!」

優希「ん?噂をすればってやつ?!‪w」

聖奏「なんだよ噂って‪w、お?新しい友達?」

姫華「そだよ〜」

ユリア「神無月ユリアと申します!姫ちゃんとは、隣の席で、仲良くしてもらってます!」

聖奏「そうか、よろしくな、ひめの兄の、結月聖奏(ゆいつきせな)って言います、よろしくな」

姫華「お兄ちゃん、なんでここに?」

聖奏「先生に用があったからな、あ、ひめ、部活動紹介、楽しみにしてろよ?‪w」

姫華「なんで?」

聖奏「さぁな?‪w」

優希「はぐらかされた…‪w」

ユリア「何かあるのでしょうか?…それにしても、とてもかっこよかったですね!」

姫華「嫌な予感しかしなくなってきたなぁ」


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『授業中』

優希「オリエンテーションって、ピアノに触ったりするだけなんだね」

ユリア「先生は緩い方なのでしょうか?」

優希「なんか自由時間って感じ」

姫華「あ、グランドピアノにしたの?」

優希「譲ってくれたー、何持ってきたの?」

ユリア「楽譜…ですか?」

姫華「そう、久しぶりだからできるか分からないけど」

優希「弾けるの?!」

姫華「家にピアノあるからね…何引こうかな…」

ユリア「千本桜、弾けますか?」

姫華「千本桜?あぁ、それなら譜面見なくても引けるよ?」

先生「へぇー、珍しいね、千本桜暗譜してるなんて」

優希「うわでた!」

先生「桜田…人をお化けみたいに」

ユリア「びっくりしました…」

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『放課後』

ユリア「姫ちゃん、部活見に行きませんか?」

優希「あたしも行きたい!」

姫華「どこ行く?」

優希「そんなのもちろん、」

ユリア「軽音部に決まってるじゃないですか!」

優希「聖奏先輩のカッコいいドラムさばき♪」

ユリア「あれは絶対惚れますよね!」

姫華「入部条件、楽器が弾ける人だよ?」

優希「うぐっ」

ユリア「バイオリンはダメなのでしょうか?」

聖奏「バイオリンのいるバンドかー、面白そうだな」

ユリア「ひゃっ!」

優希「うわでた!」

聖奏「2人してなんなんだよ」