ひめ「ちょっと待って、嘘でしょ…」


父「ここにいるのは4年生と5年生だそうだ」


ひめ「2学年って、16人しかいないじゃない」


母「そうよ、確か全校で30人もいないんじゃないかしら」


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結月 姫華(ゆいつきひめか)、11歳。
私は、おばあちゃんの元を離れ、山に囲まれた田舎の小学校へ転校してきた。



元いた学校は一学年でも100人以上はいた。そんな中から転校してきて大パニック、みんな仲良さそうだし、私なんか入って大丈夫なのかなって思っていた。

同じ学年だった6人の子達はもちろん、ほかの学年の子達も仲良くしてくれた。




まぁ、そんな感じで小学校を卒業、地元の中学校へと進学した。

他のふたつの地域からも人が集まるも、1学年1クラス、クラスメイトは17人




同じ学校だった子達は他の地域のことは面識があるらしい。
それもそう、この地域は幼稚園、中学校はひとつしかなく、小学校だけ3つに別れているとのこと。
小学校低学年の頃は、三校交流会があって、みんな仲良かったという、幸いにも、同じ学校だった女の子たちが、ほかの学校の子たちに紹介してくれて、なんとか輪の中に入ることは出来た。







そんな中私は、あるひとりの先輩と出会う――






『部活動紹介』


優希「ひめかちゃん、どの部活か決めた?」


姫華「テニス部かなぁ、同じ小学校の先輩がいるから、」


優希「一緒だね!あたしはお姉ちゃんがいるから入るんだ、あ、テニス部なら紗蘭も同じだね」


紗蘭「あ、姫華ちゃんもテニス部にはいるの?」


姫華「うん、よろしくね」


優希と紗蘭、この子は同じ部活で初めの頃から仲良くしてくれた子


司会「次は野球部です。」


野球部部長「えー、僕たち野球部は今――」


紗蘭「テニス部この次だね、」


優希「っ‪w、あの人が部長なんだ‪w」


紗蘭「ほんとだ‪w」


姫華「あの人?」


優希「家が近いの、あたし。チャラチャラしてる人でね、異性関係がだらしないとか」


姫華「そうなんだ…」


紗蘭「ダメだよ姫華ちゃん、」


姫華「え?」


紗蘭「顔に騙されちゃダメだよ、」


姫華「う、うん??」


優希「姫華ちゃん、純粋なんだから、汚されちゃうよ!」


姫華「うん??」
(まぁたしかに顔はかっこいいけど……)