そういうと、和弥さんから睨まれる。

和弥「…1人では帰さない。慶太、悪いんだけど
少し2人で話させてくれるか?」

慶太「あぁ…」

慶太さんが出て行き2人になり、
気まずい空気が流れる。

でも、和弥さんの口調はすごく穏やかだった。

和弥「…今の素直な気持ち教えてくれ。
入院はしてもいいと思ってる?」

「できれば…したくない。怖い…です」

和弥「じゃ、俺ん家にくるのは、それも嫌?」

「…嫌…じゃ、ない…です…けど、
迷惑になるのが嫌。」

和弥「俺は迷惑とは思ってない。
だからこないだ家に連れてったんだ。」

「……」

優しい言葉に思わず泣きそうになる。

和弥「…何がそんなに引っかかってる?」

「…わかりません。自分でもどうしたいのか、
どうしていいのか…」

和弥「じゃ、やっぱり俺ん家に来い。これは命令。
…と言っても、悪いけどもう一泊な。
部屋は呼吸器の方でとるから。
少しは静かになって寝れると思う。」

そういうと、"部屋の手配してくる"と言って
出て行ってしまった。

しばらくすると、部屋の手配ができたとのことで
看護師さんと一緒に移動する。
まだ安静との事で車椅子を押されながらだけど。