「いやぁぁー‼︎ゴホッいやっ、ゴホッゴホッ…やだ。
怖い、怖い…やめて!いやっ!ハァッハァ、
ゴホッゴホッ、ヒュー…ゴホッ」

慶太「っ⁉︎亜妃ちゃん⁉︎大丈夫だよー」

看護師「大丈夫ですから、落ち着いてください」

そう言って看護師さんが肩の辺りを抑える。

落ち着けって言われても自分でもどうしていいか
わからない。

「ハァッハァッ…いや。怖い…」

慶太「ちょ、和弥‼︎亜妃ちゃんが…」

パニックなる私をみて慶太さんが和弥さんを呼ぶ。

和弥さんはベッド近くにくると、

和弥「ごめん、ちょっとだけ離れててくれる?」

そう言って慶太さん、看護師さん達を
見えない所に離してくれる。

和弥「…どうした、大丈夫か⁇」

「…ハァハァ…ゴホッゴホッ …瀧さ…ん?」

和弥さんの声がして、少しだけ安心する。

和弥「あぁ。どうした…何が嫌だった⁇」

「ハァ…ゴホッ…わかんない。
気付いたら人がいっぱいて…」

和弥「そうか…とりあえず、今発作を抑える
薬入れるから、怖いなら目瞑ってろ。
大丈夫だから。な?」

そう言うとネブライザーマスクをつけ直し、
点滴を打たれ、発作が落ち着くのと同時に
私は意識を手放した。