ちょうどその時、和弥さんが帰ってきた。

「ゴホッゴホッゴホッ…ヒューゴホッゴホッ」

和弥「ちょっ‼︎大丈夫か⁉︎薬は…」

「っ…ゴホッゴホッ」

和弥「吸えるか⁉︎」

準備して吸わせてくれるけど、
咳が邪魔してうまく吸えない。

和弥「…チアノーゼ出てきてるな。
このまま病院行くぞ」

返事すらできなかった。

とにかくこの苦しさをどうにかしてほしい。

それだけだった。

和弥さんは私を抱えると車で病院に連れて行ってくれ、
私は救急外来に連れて行かれた。

和弥「慶太、悪い。急患、喘息発作だ!頼めるか?」

慶太「えっ‼︎亜妃ちゃん⁉︎…すぐこっちに‼︎」

…慶太さん…⁇

慶太「亜妃ちゃん、わかる⁇ここ病院。
すぐに苦しいの治すからね‼︎」

そう言って和弥さんと慶太さんがバタバタとし始める。

慶太「バイタルは?すぐ酸素投与してー!
あとネブライザーお願い‼︎ルートもすぐとって!」

その声で看護師さんもバタバタとしている。

看護師1「マスク付けます。モニターもつけますね。」
看護師2「腕も失礼しますね。少しチクっとしますよ」

バタバタと処置をされる中、
少しずつ意識がはっきりとしてくる。

それと同時に自分の状況を認識する。

医者と看護師に取り囲まれてる…