みさき「あ、きたきた!あきーー‼︎」

「ごめん、お待たせ」

みさき「もう、来ないかと思ったよ‼︎
ちゃんと着替えて来たんだね♪偉い偉い。
もうみんな中に居るから。今日はイケメンよ‼︎
早くいくよー‼︎」

そういって私の手を引いて行く。
お店に入るといつめん女子と、
まぁ…イケメンが4人。

みさき「すみませーん、お待たせしました。
始めましょうか」

…合コンだったのか。
この手の話はいつも断ってるのに、今回は話を聞いてなかった自分に非があるため強くは言えない。

バイト行けば良かったなぁ。でもまぁ、
お酒は飲めるしいっか。

沈む気持ちを何とか持ち直して席につく。

京介「じゃ飲み物はみんなワインでいい?
1杯目だし、白にしようと思うけど?」

みさき 花凛 友里「はーい、大丈夫です」

そういえば…薬飲んだんだった。
今日は大人しくお茶にしておこう。

「あ、私はウーロン茶…『なんで!亜妃ワイン
好きじゃん!だからバルにしたんだよー!
ワイン、ワイン♪』
お茶を注文しようと挙げた手をみさきに降ろされ、言葉を被して却下されてしまった。

仕方ない、ちびちび飲めば大丈夫かな。

京介「とりあえず、自己紹介するな。
おれ山下京介29、こう見えて医者!
よろしくねー」

本当に医者⁇ってほど軽くて、ちょっとちゃらそう。
こう見えてって言ってるあたり、自覚あるんだろうな。

正隆「鈴木正隆です、同じく医者してます。
専門は整形外科。よろしく」

慶太「俺も医者。清水慶太です」

全員医者なのか…論外だな。
てか医者って合コンとかする暇あるんだ。

…やっぱりバイト行けばよかった。

そんな事を思いながら最後の1人に目をやる。
4人の中では1番かっこいいけど全く喋ろうとしない。
代わりに京介さんが喋りだす。

京介「…で!コイツが瀧和弥。和弥は…」
和弥「フリーター」

喋った…てかフリーター?
年齢他の人たちと変わらなさそうなのに…
この歳で?

人を学歴や経歴で判断するつもりはないけど、いい大人がフリーターってのもどうなんだろうか。

そんなことより…この人。
関わっちゃダメなタイプの人だ。
真面目そうではあるけど、冷たそうな雰囲気。
直感的にそう思った。