「でも…」

続きを言おうとする前に遮られる。

和弥「なぁ…亜妃はさ、どうしたいの?
俺と別れて、1人で生きていくわけ?
最初に言ったよな?お前と出会ったとき、
ほっといたら死ぬと思ったって。
その気持ちは今も変わらない。
むしろ今の方がそう思う。」

思い出される記憶。確かに、言われた。
ほっとけなかったって言われて…
嬉しくて、安心して、泣けてきたのを覚えている。

和弥「俺のその気持ちを無視してでも
別れたいって言うなら俺はもう何も言わない。
だけどな…本当のお前の気持ちは?
親の事とか、俺に迷惑とか…
そんなん全部抜きにして、純粋な亜妃の
気持ちを聞かせて?」

そんなの、決まってる。
…言ってもいいのかな。

「出来る事なら…和弥さんと一緒に居たい。
一緒じゃないと…もう生きていけないの…。」

言いながら涙が出てくる。
本当にそうだった。
あの時、公園であのまま死ぬと思った。

もうこの人がいないと私、生きていけない…。