バイトを終えて家に帰る。

「ただいま。」

寝てるかも知れないから控えめに言う。

?「おかえりー亜妃!」

…⁉︎
和弥さんの声じゃない…
てかこの声ってもしかして…

リビングに行くと、思った通り京介さんと慶太さんが。

声の主は京介さん。

ソファに座っていた和弥さんが顔を私に向ける。

和弥「おかえり。」

「え…あ、うん。ただいま。」

朝の状態が嘘のようにすっかり普通に戻った
和弥さんと、突撃訪問の京介さん達に圧倒されて
寝込んでいたことさえ忘れてしまう。

京介「もう、一緒に住んでるならそう言えってー!
すぐ遊びに来たのにぃ!」

慶太「亜妃ちゃんごめんね、お邪魔してます」

「い、いえ…どうぞ…」

…気まずい、気まずすぎる。
テンション高めの京介さんと一緒にいると
色々聞かれそうで嫌だ。

そう思って部屋に行こうとするけど…お腹すいた。
ごはんどうしようと思いながらふとテーブルを
見ると中華のオードブルのようなものが置いてある。

京介「亜妃ちゃんも一緒にご飯食べよー!
中華のデリバリー取ったから。」

そう言われてリビングに残って、一緒に
ごはんを食べることに。

京介「しかし、和弥がねー。
女に興味ないと思ってたけど。まさかね…」

京介さんは心底楽しそうだ。

和弥「…うるせぇよ。」

ご飯を食べながら、3人は仕事の話をしていた。
話についていけないから、1人黙々と食べて、
お茶を淹れたり洗い物をする。

京介「じゃ、そういう事で頼むな。」

和弥「あぁ。」

しばらく話し込んでいた3人だったけど、
どうやら終わったらしい。

京介「亜妃ちゃん、じゃあね!また来るね♪」

そう言って京介さんと慶太さんは帰っていった。