家に帰っても返信はなくて、諦めてお風呂に
入ろうとしていた夜9時過ぎ。

電話が鳴る。

「もしもし…」

和弥[悪い、今仕事終わって…今家?]

「はい…」

和弥[今から迎え行くから待ってて。]

そう言われて切られた電話。

慌ててメイク直しをして部屋着から洋服に着替える。

30分くらいすると、また電話がなり、
着いたと言うので家を出る。

「…こんばんは。」

和弥「あぁ。乗って。」

走り出す車の中。
緊張して何話していいかわからない…

和弥「…ご飯たべたか?」

「あ、はい。すみません…
もう連絡ないと思ったので」

和弥「いや、謝ることじゃない。
けど…俺の飯付き合ってくれる?」

「はい、もちろんです。」

そう言って洋食屋さんに行き和弥さんが
ご飯を食べてるのを待つ間、
私は小さなパフェを食べる事にした。

和弥「今日は連絡くれてありがとな。」

「い、いえ…私の方こそ突然すみませんでした。」

友達が送ったとは言えない。

「…最近お仕事、お忙しいんですか?」

和弥「…まぁ、まだ下っ端だからな。
色々やる事はあるけど…何で?」

「い…いえ、その…顔が、お疲れの様に
見えたので。」

和弥「フッ、心配してくれてる?」

「えっ…?あ、まぁ…」

和弥「ありがとう。でもこれくらいなんて事ない。
医者なんてみんなこんなもんだ。特に若手はな…
研修医の頃なんて寝る暇もなかったしな。」