ふわりと暖かい風が吹いて太陽がテカテカと輝いて眩しく感じた。
中学2年生になってから、ようやく5月になる頃。
私の学校は中高一貫校なのです。
毎日1時間ぐらいかけて学校に通学してます。しかも激混みの時間帯の電車に乗らなきゃいけないので小学校の時と違って早めに起きて急いで着替えて…少なめに食べて家を出てます!
でも混む代わりにいつも8時に学校に着いちゃうので仕方がなく玄関でベンチに座りながら待つと先生達ゾロゾロと現れてくるのだ。
(そう、私は先生達よりも早めに来てるの!凄いよね?!)
そして10分後に生徒たちみんなも玄関に入ってくる。
さてこの学校のルールで登校したか休みかの証拠として名札を変えなきゃいけない。その為には普段使う階段ではなくて教員用の階段を使わなければいけないのだ。
またそこも生徒達みんな集まるので激混みになってしまう。なのであえていつも一番前に立って2階に上がってもいいというチャイムが鳴ったら猛ダッシュで上がって名札を変える。
で私の教室は3階なのでまた階段をあがって着いたらもちろん誰もいない。色々準備して…少し時間が空いたら寝るか本を読む。
しばらくして担任の先生の声が聞こえてきたら何も無かったかのように過ごすのが我ながらの習慣だ。
「おはよう〜!」とドアを開けて笑顔で挨拶してくる担任。
(だる。。めんどくせぇ。。)
『ねーねー1時間目ってさ、数学だったよね?』と理子ちゃんが眠そうな私に手話で話しかけてきた。
この子は理子ちゃん。高岸理子ちゃん。今年初めて一緒のクラスになってから友達になったんだ。
1年生の時から部活一緒だったんだけど滅多に喋らなかったんだ。でもクラス一緒になってからは今でも信じられないくらい凄く喋ってます!!!
『ふわぁ〜もー数学じゃないよ。国語〜!大丈夫?理子ちゃん?しっかりして??』と眠そうに喋る私。
『うわ。マジか。国語。めんどくさいなぁ。』と呟く理子ちゃん。
『さ、みんな、HRやるぞ。今日の日直、挨拶よろしく。』 と担任が言った。
『気をつけ〜礼!』と日直が言った。
『今日はどこかの授業中に避難訓練があるから覚えといて〜。以上!』と短く発言した担任。
「はやっ。」と呟いたら
『今日はHR、早いねー。なんか珍しいね。』と理子ちゃんは不思議な顔をしながら言った。

