ずっと好きだった幼なじみに彼女が出来たら、あなたならどうする?
「陽菜」
「何?新」
「俺、彼女できた」
「彼女の乃宮遥歩さん」
「よろしくお願いします」
えぇ、えぇぇぇ〜
一条陽菜 高校一年生
もうすぐ一年生の終わりの春、失恋をして終わった
ガラッ
教室を開ける
「あ、おはよう陽菜」
「雪ちゃぁーん、おはよう」
「どうしたの?なんかあった?」
「あったよ、あったのよさすが私の親友!!」
「はいはい、話聞くから言って」
「あのね、かくがくしかじかでね」
「あぁ〜やっぱり、あの二人付き合ったんだ」
「え!?雪ちゃん気付いてたの?」
「まぁね、前から噂あったし」
「なんで、なんで言ってくれなかったのさー」
雪ちゃんの肩を揺らす
「痛い」
「私のせいにされたって知らないわよ、確かに伝えなかったことは悪かったって思ってるけど、陽菜が柚木君(新の苗字)にさっさと想いを伝えればよかっただけの話じゃない」
「それはそうだけど....」
「ずっと好きだったんでしょ?だったら想いを早く伝えなきゃ」
「でも、新には彼女できたし私が振られるのは100%だもの、いまさら伝えられないよ」
「だったら諦めることね」
「......っ」
キーンコーンカーンコーン
「あっ、やばい席着かなきゃ、また後でね雪ちゃん」
「うん、また後で」
バカね陽菜
朝来た時からずっと泣くの我慢してる
やけにテンション高かったし
恋なんかしなきゃいいだけなのに