「玲司には、関係ないよ」

このとき思った。

もう、俺たちの関係は修復不可能なんだってこと。


彼女がこんなになるまで気づかないなんて。

最低だ。



美玲が俺を拒絶しているのがわかるのがすごくつらい。

でも俺なんかよりもずっとつらい思いをしてきたのは、紛れもなく目の前で泣いている美玲で。


誰かが先生を呼んできたらしく、そのまま美玲は先生とともに保健室にいった。

それでも俺はずっとそこから動けずにいた。