「これ、あげる」
「え？」
目の前には、かわいいキャラクターがかかれた絆創膏。
このキャラクター、なんて名前だっけ…？
って、そんなことはいまはどうでもいい。
声をかけてくれた女の子をみると、今日2度目の衝撃を受けた。
天使だ。天使がいる。
あのイケメンくんが桜の精霊なのであれば、この子は天使。
パーマをかけているのか、ふわっとした髪の毛は茶色く染められていて。ぱっちりとした目はマスカラをしたようにみえないのに、まつげは綺麗に上を向いている。赤く染まった頬はチークかな？それに、小さい唇にも濃くなさすぎない程度の赤色。
こういう子を、世間では可愛いというのだろう。
微笑まれたら一瞬で男は恋に落ちそうだ。
