✬ 「ねえ、玲司、ここいきたい!」 「いいよ。―――が行きたいところなら、どこだっていこう」 「玲司、だいすき!」 「俺も、―――がだいすき」 「玲司、ごめん」 「どう、して?」 「わたし、もう耐えられない」 「俺じゃ、―――を助けられないの?」 「うん。もうバイバイしよ」 「―――!」 楽しかった記憶が、消えていく。 もうあれから3年もたつのに、俺はずっとあの頃から止まったまま。 闇の中をずっとさまよい続けている。