「ねえ、玲司、ここいきたい!」

「いいよ。―――が行きたいところなら、どこだっていこう」



「玲司、だいすき!」

「俺も、―――がだいすき」



「玲司、ごめん」

「どう、して?」

「わたし、もう耐えられない」

「俺じゃ、―――を助けられないの?」

「うん。もうバイバイしよ」

「―――!」



楽しかった記憶が、消えていく。

もうあれから3年もたつのに、俺はずっとあの頃から止まったまま。

闇の中をずっとさまよい続けている。