「美玲、つらかったね」

そんな言葉気休めにしかならないってわかってる。


「泣いていいよ」

でもね、私の前ではもう泣いていいから。

わたしが泣いたとき美玲が抱きしめてくれたように、今度はわたしが抱きしめる。


「ううっ...。痛かった、つらかった、苦しかったよ...っ」



ねえ、美玲。

わたしはね、美玲のことすごいと思うよ。


学校という存在が怖くなって当たり前なのに。

部活にも入って、ちゃんと変わろうとしてて。



生きててくれてありがとう。

わたしのこと見つけてくれてありがとう。

わたしもね、美玲には幸せになってほしい。