「あなたたちは?本気?」

いつの間にかわたしたちの前にきていたその人の目は明らかに疑い深い。

でもわたしでも思うだろうな。

美玲みたいな子がきたら本気じゃないだろうって。


「はい!本気です!」

「あなた、経験は?」

「中学のときもテニス部でした」

でも美玲の言葉にびっくり。

え?その白さで?

わたしがいた中学のテニス部はみんな黒かった。

必死に日焼け止めを塗ったりしていたけど、それでも無理だとみんな嘆いてたっけ。

3年生になって部活を引退しても、卒業するまでにこんなに白くなった人はいなかった。


「え、ほんとに?」

部長さんも驚いている。

その部長さんも肌はこんがり焼けていて、皮がむけてるところもあり痛そうだ。


「はい」

でもその真剣な表情に部長さんは納得し、案内してくれた。