そろそろ、好きになれよ

そう言って彼は私の手を引っ張った。


私が早く帰れるように手伝うって言ってるの?


なんかいつもの西宮くんじゃない。


「あ、ありがと」


「おう!」


部室に着くと西宮くんがキーパーを置いてくれた。



「あのさ、ボール空気抜けてるのとかあった?」


普段から使っているプレーヤーに聞くのが1番。


「いや、別にそんなに気にならないからまだ大丈夫だと思う」


そう言って西宮くんはボールをひとつ手に取った。