あと…ちょっと…

そうは思うものの足元は
さらにおぼつかなくなってきた。

あっちにフラフラこっちにフラフラと
それでもなお歩き続けていると
体育館にはいろうとしている男子と目が合った。

こんな姿を見られてしまって恥ずかしい…。
そう思っていたら
ガクッと足の力が抜け、崩れ落ちた。

「あ…」
そう言って男子はこっちに歩いてきた。
でも私は眠くて眠くて。
「大丈夫?」
男子がはなったであろう言葉に
返事をすることが出来なかった。


私はそのまま男子の目の前で
すぅっと眠りについてしまった。