snow drop




_______コンコンコン

「はい。どうぞお入りください。」

『失礼します。』


意外にも真面目な返事を合図に中へ入った。


「って、なんだよ真琴か。」

『、学校では俺のこと愛斗って呼んで。』

「わりぃわりぃ、つい癖で」

こいつ悪いと思ってねぇ。なら謝んなっつーの。

まぁいいや。


「で、なにしに来たんだ?」


本題忘れてた。


『あのさ、使ってない教室の鍵貸して。』


そう、ここの学校は使わない教室には鍵がかかっている。なんでも、空き教室でそーゆーことをしてるのを以前教師が目撃したかららしい。


「あぁ、いいけどなにに使うんだ、?」

『ん。サボる。』


そう言うと暁人は呆れたような顔をした。


「教師に堂々と言うことじゃねぇだろ。」

『まぁ。で?貸してくれんの?くれないの?』

「あぁいいぞ。これつかえ。」


そう言うと同時に鍵を投げてきた。


「それは屋上の階段の手前の空き教室の鍵だ。
 使ってないから好きに使え。」

『ありがとう暁人。』

「おう。」


感謝だ。これで心置きなる仕事ができる。