snow drop

望が出て行くと瞬く間に教室は先ほどのように騒がしくなった。


女「ねぇ、イケメンじゃない!?」
 「やばい惚れるって」
 「彼女にしてほしぃ!!!!」
男「まじか...イケメン...だな。」
 「あ、俺負けたわ。」
 「いやもうくそイケメンずりぃぃぃぃ!!」


あ 俺のことかこれ。まぁ俺女だから彼女とか
無理ですけどね?てかこのクラス割といい奴ら?
と思いながら俺は言われた自分の席に向かった。

自分の席につき暇だから机に伏せて寝ようとすると前の席のやつが声をかけてきた。


「ねぇ!愛斗くん!俺、雪音!桜木 雪音って
 いうんだ!!よろしく!!」


その名前を聞いて顔を上げると声を変えてきたのは雪だった。まさか声をかけられると思ってなかった俺は動揺しながらも『よろしく』と返した。


すると今度は隣の席から「なぁ」と声をかけられた。その聞き覚えのある声に隣を見ると


「よ、朝ぶりだな!」と笑いかけてくる陽だった


「お前愛斗って言うんだな。俺は立花 陽だ。
 まぁよろしくな!」

と言って手を差し出してきた。って、え、手?
なにこれなんか欲しいの?あ そういえばポケットにチュッパ入ってたわ俺。

と思いながら俺は『よろしく』といい陽の手の上にチュッパを乗せた。