最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます

「えっ?」


ただ真っ直ぐに、私の隣で桜を見てる茅野君の横顔。


穏やかな風に少し揺れる前髪。


鼻から口、そして、あごへと向かうラインがとても綺麗で……


「このままずっと一緒にこの桜を見ていられたら、どんなに幸せだろうって、そんな風に思ってしまいました」


ずっと桜の木に視線を向けたままの茅野君。


「あっ、あの……」


「すみません……僕なんかにそんなこと言われたら迷惑ですよね?」


そう言って、ゆっくりと私の方を見た。


なのに、今度は私が茅野君を見れなくて、さっと目を逸らせてしまった。


思わず斜め上の桜に目をやる。


今、そこに見える桜は、ぼんやりしたライトに照らされて情緒的だ。


「め、迷惑って言われても、ごめんね。今の言葉の意味がよくわからないから、何て答えたらいいのか……」


いやだ……


さっきまで普通に同僚として話してた人に、どうしてこんなにドキドキしてるの?


私の好きな人は……茅野君じゃないんだよ。